私は昨年、心療内科で「社会不安症」と「適応障害」と診断されたことがあります。
その時の症状や状況など、書いていきたいと思います。
少しでも、今悩んでいる人の参考になれば幸いです。
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社会不安症と適応障害についてかんたんに
ググってみると、詳しく説明しているサイトがたくさんあるので、ここでは省きますが、だいたいこんな感じのものです。
社会不安症(社交不安障害)・・・他人からどのように見られているのかを必要以上に気にしてしまう病気
適応障害・・・自分の置かれた環境に適応できず、そこからのストレスによって心身に影響が出て、生活に支障が出ている状態
私は初めて心療内科を受診したので、他の病院も同じかはわかりませんが、初診のときは私以外の患者が誰もいない状態で、ゆっくり、時間をかけてカウンセリングとテストをしてもらいました。
たぶん3時間くらいかかっていたような。。
2人くらいの先生と、じっくりお話をして、先生と診察をして、今自分がどういう状況にあるかとか、今後のことについてアドバイスをもらいました。
心療内科や精神科にはあまりいいイメージがなかったので、こんなにゆっくり時間をかけて話をしてくれるんだと、印象がガラッと変わりました。
社会不安症と適応障害と診断されるまでの状態
2022年の11月に心療内科に行くまでの状態は、主にこんなものがありました。
異動になる前まではほとんど感じていなかった症状ですが、10月以降だんだんと感じるようになっていきました。
周りの視線を感じる
私は、職場の異動が10月にあって、新しい環境で業務をしていました。
環境が変わり、周りの人が変わったためか、周りがみんな私の発する言葉に耳を傾け、私の行動を監視しているかのような感覚が毎日ありました。
特に、係長に監視されている感じが強く。係長は誰もが太鼓判を押す仕事もできて人柄もいい方なのですが、ずっと見張られているというか、横を通る時も見られているような、ずっとチェックされているような。
もちろん、異動したばかりで、初めてやる業務も多いので、チェックしてもらっていたんだと思いますし、ありがたい!と思うのですが、、、、、当時はそれがとてもきつかったのです。
周囲の人に話しかけられない
異動したばかりで、新しく覚えることも多く、周囲に聞かなければいけないこともあったのですが、どうにも話しかけられない。
皆さん忙しそうにしているので、タイミングを見なければと思って伺っているのもありますが、相手が席に座っていても、話しかけられない。
特に上司に資料を持っていくのが本当にきつかった。
相手の目の動きとかを必要以上に気にしてしまって、「あああ忙しいのに申し訳ない」とか、色々。
話しかけるまでだいぶ時間がかかっていました。半日とかかかることも。
涙が出て止まらない
通勤途中の車の中。仕事中、トイレの中。帰宅途中の車の中。帰宅してから。朝起きて目が覚めてから。
ふとしたときにぽろぽろ、と出てきました。
このとき、「ああ、病院行かなきゃ」と初めて思いました。
みぞおちが重たい
今思うと、たぶんずっと、胸の下のみぞおちあたりがずん、ずっしり、と鉛を抱えているみたいに重かった。
それも精神的な症状だったんだと、心療内科に行って初めて気づきました。
「朝起きられなくなってたらいいのに」
「うつ病で、朝急に起きれなくなって体が動かなくなっていた」と聞いたことがありましたし、そういう症状になったことがある方には大変申し訳ないのですが、、、、毎日朝ちゃんと起きれて体が動くことに、本当にがっかりする日々でした。
朝起きれなくなっていたら、うつ病と診断してもらえるので、もう出勤しなくてもいい、と安易な考え方だと思いますが、毎日毎日そう願う日々でした。
症状が出た原因
私は異動前までは長く国際関係の業務に従事していましたが、昨年10月にガラッとまったく違う部署に配属されました。
公務員だったので、2,3年に一度の異動は最初からわかっていたのですが…。
国際関係の部署では人間関係など少しきつさがあったのですが、自分の英語力をいかせるような業務だったので、自分のできることでその職場にいる辛さやきつさがカバーされていたんだと思います。
異動してからは、英語もいかせないし、まったく経験したことのないジャンルの業務で、できることがなく、「なぜ自分はここにいるんだろう…」と自分を責めるというか、鬱々としていたのをきっかけにして、これまでため込んできたものが外に出始めてきたのだと思います。
診断されてからは
涙が出始めて、少し生活に支障を感じ始めてから、友人にすすめられた心療内科に通うことにしました。
そこで、様々なテストやカウンセリングなどを受けた結果、「社会不安症」と「適応障害」と診断されました。
どちらも軽い段階だったので、その段階でここに来ることができて本当に良かったと思いました。
病院の先生に言われたこと
私はとにかく仕事を休みたくて、行きたくなくて、てっきりこの心療内科では、「もう行かないでいいよ」と診断書をもらえるのだと思っていました。
が、先生は「休みなさい」とは言ってくれず、私の性格的なところをくんで、
- あなたは休職をしない方がいい。仕事復帰する際に人目が気になって、もっと大きなエネルギーを使ってしまう。余計なストレスがかかる。
- 復職するときにもっと大きくて大変なエネルギーを使う
- 辞めることを前提に休んでもいいけど、また次、同じことで苦しい思いをする。いったん乗り越えてみたほうがいい
- 休まない代わりに、仕事に対するエネルギーを減らして、毎日少しでも続けること。
これらを私にアドバイスしてくれました。
その時は、「あぁ、、私はまだ休めないんだ‥」と思ったのを覚えていますが、私の性格を知ってくれた上でそのように話してくれたこと、今では本当に先生に感謝しています。
通院
いくつか薬を飲みながら、生活をつづけました。
薬を飲むととても心地よく、ふわふわと、するような感覚でした。
(そういう薬の効果だったようで…)
薬を飲みながら、6カ月ほど通院を続けました。
今はもう薬を手離して、普通の生活をしています。
(ちなみに公務員退職しました!このことはまた書きます!)
まとめ:早めの相談がおすすめ
私は幸い、症状が軽い段階で病院に行くことができたので、軽い薬の処方と通院ですみました。
それでも、当時の私は本当に暗くて、沈んだ、悲しい毎日を過ごしていました。
これが、もっと重くなっていたらどうなっていたことか、、、とぞっとします。
病院に行ってもなんにもならない、ということも聞いたりしますが、症状が軽い段階で、きちんとしたアドバイスを受けてしっかり治療すれば、重症化することを防げるかもしれません。
毎日の仕事で忙しく、なかなか時間を割けないのもわかりますが、先々の自分のため、悩んでいる方は早めに相談してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。