「高梨沙羅スーツ規定違反は運営のミス?ルールを徹底解説!」と題してお送りします。
現在開催されている北京オリンピックジャンプ混合団体。
こちらに参加した高梨沙羅選手が、スーツ規定違反で失格となり、無得点となったと報じられました。
高梨選手が号泣する動画が拡散されていましたよね。。。
なぜジャンプ後にスーツ規定違反となるのか?ジャンプ前にはわからないことなのか?とネット上でも様々な疑問があがっていました。
そこで今回は、これは運営側のミスなのか、ルールを徹底解説したいと思います。
Contents
高梨沙羅スーツ規定違反は運営のミス?
高梨沙羅ちゃん、すごかったよ😭
沙羅ちゃんにメダルが獲れますように🙏
こんなに頑張ってる沙羅ちゃんにメダル🏅獲らせてあげたい❗️#高梨沙羅 pic.twitter.com/PbJIi453sj— ハチIWGPタマ (@IWGP99736243) February 7, 2022
2022年2月7日。
この北京オリンピックから正式種目となったスキージャンプ混合団体に出場した高梨沙羅選手。
1チーム4人で構成され、それぞれが2回ずつ飛び、その合計得点を争います。
103mという大ジャンプをして、納得のいく様子で喜んでいたさ中、「スーツ規定違反」で失格となり、得点なしとなってしまいました。
それを知った高梨選手は大号泣。
なかなか感情的なところを見る機会がないですが、そんな高梨選手にネット上ではもらい泣きする人がたくさんいたようでした。。
日本だけじゃなかった!
実はこのスーツ規定違反。
今回、日本の高梨選手以外にも、ドイツやオーストリアの選手から失格者が続出しているとのこと。
あまり「違反により失格」という言葉があまりにも強すぎる印象なので、見ている側からすると、「ベテランの高梨選手なのになぜ…」と思ったりしましたが、そんなに珍しいことではないとのこと。
でも、今回のジャンプが、個人戦よりも大きく上回る数字だったために、余計に悔やまれるかもしれないですね。
陰謀説?
これだけ一度のジャンプで失格者が出ているのは異例のようなので、中国の陰謀説がささやかれていましたが、実際に中国は最下位だったようなので、あまり関係はなさそうですね。
運営のミス?
これについては、確実に高梨選手の責任ではないですね。
運営側は、選手の体調管理をしっかりしつつ、その調子にあわせて、規定にひっからないよう、事前にスーツを調整しているよう。
もしかしたら、少し調整がゆるかったという可能性もありますが、個人的には少しルールが厳しすぎる?という印象をもちました。
いずれにしても、誰かの大きなミスではないようですね。
高梨沙羅スーツ規定ルールを徹底解説!
高梨沙羅、スーツの規定違反で失格……
どうやら丸1年前にも同じことがあったそう
#スキージャンプ pic.twitter.com/bv1pUTnT9n
— ✖️ほそのん🛸💜🍊🛸@ありがとうブルーアーカイブ (@buiken315) February 7, 2022
少しわかりにくいこのルールですが、わかりやすく説明します!
ルールを徹底解説!

今回の違反の内容は、「スーツが大きかった」ということのようです。
高内選手の太もも部分のサイズがあっていないため、規定より大きすぎてしまったことが失格の理由のようです。
国際スキー連盟の規則によると、
「直立姿勢で、スーツ寸法はボディーと一致しなければならず、最大許容差はスーツのあらゆる部分において、ボディーに対しプラス1センチ~3センチ(女子は同2センチ~4センチ)とする」
とあります。
これ、かなりパッツパツですよね笑
着るのもきつそう…。
今回の高梨選手は、スーツの両太もも周りが規定より2センチ大きかったとか。
サイズが大きいとダメな理由
スキージャンプは、浮力を味方につけて、それをいかしてより遠くに飛ぶことを目的としたスポーツです。
サイズが大きいと、それだけスーツの面積が広くなり、その分風に乗りやすくなるので、より浮力を味方にすることができてしまうとか。
選手はその限られたルールの中でなるべく風を味方につけたいですよね。
そのため、公平な勝負になるよう、結構頻繁に厳しくチェックが行われるそうです。
ちなみに、スキージャンプのスーツは、規定ギリギリでいけるように作られているようです。
高梨選手は、1シーズンで20着ものの準備をしているそうなので、すべて高梨選手のサイズに調整して、その規定に沿った形に作られています。
どれだけギリギリのラインで攻めて風をうまく利用できるか。
選手の技術もさることながら、スーツをつくる側の勝負でもあるんですね。
高梨選手の体重の増加が原因?
選手は、シーズンの初めにサイズを計測し、数値を提出します。
そのため、シーズン前と最中では、もちろん体重の変化があり、いくらか誤差が出てくる場合があるとのこと。
そのため、元ジャンプ団体金メダリストの原田雅彦氏は、
「本人の責任でも、測った審判の責任でもない。我々管理する立場がしっかり管理しないといけない」
と話していました。
実際、ワールドカップなどの国際大会ではかなり頻繁に起こるとか。
高梨選手も何回かひっかかってしまったことはあるようですが、さすがにこのオリンピックの大舞台でやってしまったことがとてもショックだったのかもしれないですね。
検査は抜き打ちで行われる
実はこの検査、抜き打ちで行われるそう。
運が悪かった、としか言いようがないかもしれないですね。
事前にはわからない
身体の調子は常に変化しますよね。
気温、食事前・後、体調、何回そのスーツを着たか、など。
なかなか細かい調整と管理が必要なので、わずかな誤差がうまれてしまうのも無理はないですよね。
ヨーロッパ有利のルール?
このルール、実は、過去に強すぎた日本選手を抑えるような形でこのように変更されたとか。
ジャンプ競技は「ノルディック」といわれるだけあって、北欧の伝統的な競技です。
そのため、欧州に有利なルールが設けられ、日本人はそれを克服するために努力を続けています。
過去に長野オリンピックで日本人がメダルラッシュが続いた際、その後にスキー板が「身長×146%」とされるなど、小柄な日本人が浮力をつけるのに有利な長いスキー板を使用することができなくなってしまいました。
このような背景もあって、ルール変更は日本人をターゲットにしたものではないか、と一部ではいわれています。
ツイッターの反応は?
普段ジャンプを見てない人に伝えたい。スーツの規定違反はズルしたとかではなくて、注意してても引っかかる時は引っかかる!!どんまい!まだまだ!!#スキージャンプ#高梨沙羅#がんばれ日本
— ぽてお (@neojaga0916) February 7, 2022
は?高梨沙羅ちゃん失格って何で?スーツのサイズ規定違反って、、そんなの飛ぶ前に細かくチェックしてるんじゃないの!?#スキージャンプ混合団体
— 🌼まりころ🌼 (@maricore_sade) February 7, 2022
高梨沙羅ちゃんのスーツ規定違反の失格は、ままあることです。何試合かしたら何人か失格になる。それくらいギリギリのルールとスーツの余白のなさがこの状況を招いている。個人を責められるものではないのです。#高梨沙羅 #スキージャンプ混合団体
— たぶちりょうすけ@ハチ高原プラトーこのはな (@tab_ryo) February 7, 2022
https://twitter.com/milkn007/status/1490667501403131905
ネット上では、あまり聞きなれないルール違反に、動揺する声と、高梨選手に同情する声が多く集まっているようでした。
確かに、大ジャンプをした後の失格だけに、本当に悔やまれる気持ちがあります。
でも、もっと悔しいのは高梨選手ですよね。
でも、1回目の得点がゼロになってしまいましたが、その後気持ちを見事切り替え、2回目に進み、見事98.5mのジャンプを見せていましたね。
着地後、気持ちをおさえきれず感情的になる高梨選手を見て、ますます胸が痛みました。
色々なトラブルはありますが、選手がしっかり練習の成果を発揮できるように、私たちも見守りながら、応援していきたいですね!
まとめ
ジャンプ団体を見てたのですが、不可解なスーツ規定違反で崩れる高梨沙羅ちゃんに寄り添った、おそらくドイツ🇩🇪選手。
ポケットティッシュ渡してた。ドイツも違反受けてたけど、優しい世界でした。#Beijing2022 #ジャンプ団体 pic.twitter.com/onrhLSNCPM— nnapple (@nnapplenl) February 7, 2022
今回の記事では「高梨沙羅スーツ規定違反は運営のミス?ルールを徹底解説!」と題してお送りしました。
高梨沙羅選手のスーツ規定違反について、あまり耳なじみのない方も多いかと思いますが、そのルールについて徹底解説しました。
運営のミスであったかはよくわかりませんが、少なくとも高梨沙羅選手の責任ではないですね。
しかも、このミスはよくあることとのことですし、他の国でも同様に失格者が出ていました。
その後にしっかり気持ちを切り替えて素晴らしいジャンプを見せてくれましたね。
その姿に私たちもまた感動してしまいますね。
本当にがんばっていて、胸が痛いです。
私たちも、しっかり応援していきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!