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人が変化を恐れるのはなぜ?【TEDで学ぶ】

人が変化を恐れるのはなぜ?【TEDで学ぶ】
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今日は、変化に対する恐怖について学びを得るため、「Why change is so scary — and how to unlock its potential(変化はなぜ怖い?–その可能性を解き放つには?)」
というテーマのTED動画を取り上げます!

 

概要

  • 不確実性に満ちているので、人間は変化を嫌う。不確実性に対処するより、確実に悪いことが起こることを好む。
  • 変化を経験すると、人生が縮小し、以前よりも制限されたと感じやすい。
  • 予期せぬ変化を経験するとき、自分に何ができるか、何に価値を置くのか、自分自身をどう定義するのか、これらはすべて変化する。このような内的な心の変化に気づけば、変化はむしろ自分自身を前よりも広げる可能性があることに気づく。
  • 内的な変化にオープンであれば、どんな変化も乗り越えられる可能性がある。

話者のMayaさんは、10代の頃にバイオリンを熱心に練習していましたが、ある日突然指を損傷し、バイオリニストになるという夢を断たれました。
今では認知科学者となって、彼女が経験した予期せぬ変化と人間の行動について研究をしています。
すごくわかりやすくはっきり話しているので、わかりやすいと思います。
内容も、専門用語ばかりということではなく、3人の女性の例を交えながら3つの要点を
話してくれているので、スッと入ってきやすいと思います。

 

学び

変化を嫌う人間

電気ショックを受ける確率が100%だと言われたときよりも、50%だと言われたときの方がストレスを感じる。
不確実性なものを何よりも嫌う。
それが変化を妨げている、という話。
何より誰より自分自身が自分の変化を邪魔している。
どんどん新しい道や可能性をさぐっていくよりも、同じ場所にとどまっていた方がラクですもんね。
私のほうを指さされて言われているみたいで、苦しいです。
変化を恐れず!というスタンスでいつもいれたらいいのですが、ここに留まる心地よさを知っているから余計に動けない。

変化への過小評価

過去に変化を経験したことがある人も、将来の自分の変化を過小評価している、と。
それでも、変化した自分への爽快感を感じたことがあるのも確か。
過去には経験があるけど、今後のことは信用できない、というねじれ?のような心理状態を感じますね。
自分自身が最大の敵、と思わずにはいられません。。

答えにたどりつきたいという欲求

この、答えにたどり着きたいという欲求のことを、認知的閉鎖欲求(Cognituve closure)といいます。
例えば、だらだら喋っている人に対して、「結論から言え!」と感じたりして、、あいまいさをきらい、白黒つけたがること、ありませんか?
私はめちゃくちゃ、あります。
小説を読んでいると早く犯人が知りたくなったり、だらだら運転してる人の後ろにいたらいらいらしたり、へにょへにょしてる人を見たら、もっとしっかりしろ!と言いたくなったり(正しい例ではないかもしれません笑)。
本の要約アプリなんかが流行っているのも、こういった欲求の高い人が多いからかもしれません。
せっかちと言われたらそれまでかもしれませんが、研究によると、この欲求を減らすと、喜び・美しさを感じる能力が高まるそう。
結果ではなく、プロセスを楽しむ、ということだと思います。
これまでのマインドセットから自分を解き放った時、もっと新しい、素晴らしい世界を体験できるのかもしれないですね。

 

何をするかではなく、なぜするか

予期しない事故や変化によって、奪われるものがある。
そしてそれらは私たちの将来を予期してなかった方向へ進ませることがあります。
バイオリニストとしての自分とか、警察官としての自分、母である自分、とか、そういうアイデンティティを固定せず、何が自分を輝かせて、何にエネルギーを感じるか、ということに焦点をあてると、どんな変化も乗り越えられる、新しく変化した自分になれるのかもしれません。
なかなか難しいですが、これから経験するあらゆる変化に対峙した時、握りしめているものを解き放てるようになれたらいいいなと思いました。

 

知っておくといいかもしれない単語

  • throwback :後戻りする、過去を振り返る

文字のとおり、「投げ返す」という意味が転じて、後戻りしたり過去を振り返るという意味になります。
名詞としても使われたりします。

Here’s a throwback to eight-year-old me performing the violin.
(8歳の私がヴァイオリンを演奏しているところをお見せしましょう。)

出典:Why change is so scary — and how to unlock its potential

  • life-altering experiences:人生を変えるような経験

こういうトピックの話、海外の方って好きじゃないですか?(偏見)
話振ったら嬉しそうに話してくれたりします。
自分の話も英語で準備していつでも披露できるようにしておくといいかもですね。

  • perspective:視点

この単語、私少し苦手。
意味は、考え方、見方、が基本的なイメージになるのですが、ちょっと訳しづらかったりするときがあるようなないような。

when we take this perspective, we fail to account for an important fact.
(このような視点に立つと、重要な事実を説明できない。)

出典:Why change is so scary — and how to unlock its potential

 

知っておくといいかもしれないフレーズ

今回は、感情系のお話が多かったため、おのずと感情のフレーズが多かったです。
色々覚えて、自分の気持ちをうまく表現できるようになりたいですね!

  • feel within reach:~のすぐ近くに、~にとって実現できそうな

これは感動しました!!「(腕の)リーチ内に感じる」=手に届くところにある、実現できそうだと感じる、というイメージですね。
物理的な物の話をしているときも使えそうです。

And my big dream of becoming a concert violinist felt within reach.
(そしてコンサートバイオリニストになるという大きな夢が手に届くところにあると感じた。)

出典:Why change is so scary — and how to unlock its potential

  • get it right:正しく理解する、などなど

これも英語っぽい表現ですね~!
基本的なイメージは、「itをrightにする」という感じなので、うまくやる、とか、きちんとやる、正しく理解する、など「何かを正しい状態にする」なので、文脈によってさまざまな訳があてられそうです。
今回は、前の文章でバイオリンの話をしているので、itが「音程」をさし、「正しく音程をとる」という意味になります。

I struggled to get it right.
(私は正しい音程をとるのに苦労した。)

出典:Why change is so scary — and how to unlock its potential

  • feel defeated:敗北感を感じる、挫折を感じる

she felt really defeated by the limited future that she imagined for herself.
(自分が想像した、限られた未来に敗北感を覚えた。)

出典:Why change is so scary — and how to unlock its potential

  • have no choice but to keep at~:~するしかない
  • get by:なんとかやる、うまくやっていく

byは「そばに」という意味なので、「そばをとおる」、つまり「切り抜ける」とか「なんとかやっていく」、とかそういう訳になります。

At the start of her vision loss she had cooked just to get by.
(視力を失った当初、彼女は生活のために料理をしていた。)

出典:Why change is so scary — and how to unlock its potential

  • limit/expand us:自分を制限する/広げる

自分の心や内面的な話をするときなどに、使えそうな動詞ですね。

we may just find that rather than limiting us, change can actually expand us.
(変化は私たちを制限するどころか、むしろ私たちを拡大させることに気づくかもしれない。)

出典:Why change is so scary — and how to unlock its potential

  • You name it:そのほか何でも、ありとあらゆるもの、何もかも

You name it, she tried it.
(その他ありとあらゆるものなんでも、彼女は試した。)

出典:Why change is so scary — and how to unlock its potential

  • feel stuck:行き詰まりを感じる

stuckは何かが「詰まっている」意味を表します。
なので、stuckを感じている時は、「身動きがとれなくて行き詰っている」様子を表しています。
「stuck」は会話でかなり使う頻度が多いです。

 

まとめ

今日は、変化に対する恐怖について学びを得るため、「Why change is so scary — and how to unlock its potential(変化はなぜ怖い?–その可能性を解き放つには?)」
というテーマのTED動画を取り上げました!

不確実性への恐怖が変化を妨げています。
何か予想だにしなかったことが起こった時には、この変化をどう受け入れて、どうしたいか、どうありたいか、何を価値をおいて判断するか、というように、自分の内面とたくさん相談して、うまく乗り越えていけるようになりたいですね。

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